【山菜】人気の山菜、こしあぶらについて

山菜の女王さまとも呼ばれるこしあぶら。

新芽はツヤツヤみずみずしい緑色。山菜の中でも特に香り高く人気のある食材です。

こしあぶらの名前の由来

漉油・金漆樹

コシアブラの和名の由来については諸説ある。

  • 新井白石は『東雅』においてこの樹脂の利用に由来する「漉し油」説を提唱。
  • 坂部幸太郎は「越油」、つまり越後国産の油という説を提唱。
  • 寺田晃は台州(現在の浙江省)の日本名「越(こし)」の油、という説を提唱。

引用参照:wikipedia〜コシアブラ〜

かつてこの木の樹脂(あぶら)を絞り、濾したものを漆(うるし)のように塗料として使われていたから
引用参照:旬の食材百貨

確かに、こしあぶらは本当にツヤツヤしていてとても綺麗な葉です。

こしあぶらの木とは・特徴は?

ウコギ科と呼ばれる中でもウコギ属に分類される木。

山菜といえば、他に、たらの芽やウドも同じウコギ科に属しています。

コシアブラの木はまっすぐ高く成長します。

高さはおよそ7mから、成長し大きくなった木で20mになることもあります。

木の肌は白く、ツルツルしています。折れやすい事が特徴です。

まだ赤ちゃんの木はこれから育つ木なので、全て摘み取ってしまわないように心がける事が、山菜摘みを行う人の上でのマナーになっています。

こしあぶらの木の見つけ方・生えている場所の特徴

日当たりの良い斜面を探してみてください。

雑木林の中に生えている事が多く、1本見つかればその近辺にも生えている事が多いです。

林道でも、見かける事が多いかと思います。

親木の近くには子供の木があるという感じです。

こしあぶらの葉の見分け方・特徴

こしあぶらの葉の枚数は5枚。

初心者の方は、他の木とよく似ていて見分けがつかないという事があるそうですが、葉が5枚付いていて葉の周りが細かくギザギザしているものを見つける事がポイントです。

出始めの葉は、とてもみずみずしくツヤツヤと光沢感があります。

こしあぶらの新芽は、出始めの時は筆状で茎がない状態です。

この時の新芽は筆葉と呼ばれ、こしあぶらの中でも栄養分が高く、貴重です。

この筆葉が成長していくと、徐々に茎が伸び始めます。茎の色は始めは同じ緑色をしていますが、徐々に赤紫・茶色のような濃い色へと変化していきます。

成長していくにつれ、食用には向かなくなりますが、硬くなった茎の部分を落として葉を天ぷらにして食してもいいです。

こしあぶらの時期・旬

早い地域で4月〜5月上旬にかけてがこしあぶらの新芽の採り時です。

地域にもよると思いますが、GW頃になると、こしあぶらが成長し始め、筆葉を収穫するにはすでに遅いという感じです。

地域にもよると思いますが、成長したこしあぶらなら、夏前まで収穫できます。

寒い地域や高山の山間部でも同様だと思います。

しかし、時期になると山菜採りの方々が収穫に足を運ぶのと、毎年のように山菜採りに出かける方が多いような地域では、こしあぶらが生えている場所を熟知している方が多いので、こしあぶらの新芽を探すのは困難かもしれません。

こしあぶらが買える場所

私が住んでいる地域では、こしあぶらをスーパーなどの店頭で見かけた事がありません。

市や道の駅、地場産の野菜が売っているお店などでは見かけた事がありますが、数は多く見かけません。

購入するなら取り寄せか、通販、地場産の野菜などを売っているお店、道の駅などが早いと思います。

※私が住んできた周辺地域での話です。

こしあぶらの値段

特に旬な時期は、市場でも高く取引されています。

こしあぶらの成長段階にも寄りますが、筆葉のこしあぶらは店頭ではほとんど手に入らないかと思います。

通販だと比較的安く購入できるみたいなので、参考にしてみてください。

新潟県産のこしあぶらです。水の美味しい米どころ新潟で育った山菜!お酒のお供としても申し分ありません。

こしあぶらのレシピ、保存方法

【山菜】美味しい!こしあぶら我が家の食べ方。レシピとアレンジと保存方法

2017年4月19日

こしあぶらの木を利用した工芸品

奈良〜平安時代には、樹脂をこして塗料として使用していたこともあったそうです。その油は金漆(ごんぜつ)と呼ばれる黄金色に輝く塗料だったそうです。現在その技法は使用されていません。

前途でも記載しましたが、“油をこす”で和名をこしあぶらと言います。

こしあぶらの木は柔らかく、その皮はこするとスルッと剥けやすいです。

剥けた皮を鞘、木を刀と見立てて小さい子供たちは遊んでいた時代もあるそうです。

用途としては、途は箱、箸、下駄、経木、版木などがあります。

新潟県米沢市には、おかたぽっぽ(お鷹ぽっぽ)と呼ばれる笹野一刀彫りという伝統工芸があります。生まれた赤ちゃんの背丈に、こけしの高さを合わせて誕生祝として送る習慣が残っています。

木を掘り、鷹やフクロウなどを象って行くため、こしあぶらのような柔らかい木が使用されています。


写真:笹野観音と一刀彫りの里 笹野民芸館

米沢市笹野本町5208番2にある笹野民芸館では、絵付け教室なども開催されているそうです。

米沢へ立ち寄った際には、ぜひ行ってみたい体験ですね。オリジナルのおたかぽっぽを作ってみたいと思いました。


写真:笹野観音と一刀彫りの里 笹野民芸館

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31歳、子無し専業主婦です。好きなものは甘いもの。新発売には目がありません。悠々自適なライフスタイルを日々発信しています。【詳細プロフはこちら】