【動きの流れを撮る】17.スローシャッター(長秒露光)で魅力的な世界を撮ろう

スローシャッターを使うと、目で見たものとは違う光景を写し取ることができ、とても魅力的な世界が広がります。

 

スローシャッターとは

シャッターを開いている時間を長くして、暗い所にあるものをはっきり写したリ、普通の撮影では映し出せない効果を狙うことをスローシャッター(長秒露光)といいます。

物の動きや光の軌跡を1枚の写真に残すことができます。

 

スローシャッターを使うとき

スローシャッターがよく使われるのは、夜景撮影ですが、こちらに関してはコチラをご参照ください。

 

夜景の他にスローシャッターがよく使われるのは、滝や川など水の流れがあるところです。

オートやA(Av)モードで普通に撮ると、上の写真のように水の一瞬の姿が捉えられます。

それをスローシャッターで撮ると、この写真のように水の流れが絹糸のようにふんわりと写り、幻想的な印象になります。

 

また、車や花火など、動く光をスローシャッターで捕らえることにより、その軌跡を写真に残すことができます。

 

こちらの写真のように、スローシャッターを使うと止まっている車はそのまま写り、動いている車の光が線になって写真に残ります。

トップ写真の花火もスローシャッターで光の軌跡を写したものです。

 

スローシャッターで撮ってみよう

必要な用具

長い時間シャッターを開いているので、ブレないように三脚は必須です。

リモコンシャッターもあると便利です。

明るいところでスローシャッター撮影する時は、光を取り込み過ぎてしまうのでNDフィルターがあると良いでしょう。

 

設定の仕方 

モードはS(シャッタースピード優先)にし、画質を良くしたいのでISOは最低値に設定します。

三脚を使うので、誤作動を防ぐため手ぶれ補正は「切」にします。

リモコンシャッターがない場合は「2秒セルフタイマー」にして、シャッターを押すときのブレを防ぎます。

 

シャッタースピードを何秒に設定したら良いかは、撮影をしていく中で調整していくのが一番です。

はじめは適当なシャッタースピードで撮り、暗かったりもっと水の流れを柔らかにしたければ遅くするなど、自分の意図する方向に直していくのです。

 

はじめの設定の目安を得るために、オートやA(Av)モードで撮影して再生画面に出るシャッタースピードのデータと撮れた写真を見比べて、Sモードに直して調整していく方法もあります。

 

花火なら5秒前後などと目安はありますが、渓流の撮影などでは撮影場所の明るさやフィルターを付けているか否かで全く設定が違ってきますので、自分で確かめながら撮影するのが一番です。

 

パルプ撮影

バルブとは、シャッターを押している間シャッターが開いている機能です。

これを使うと、花火など、光が美しい軌跡を描いたところでシャッターを閉じるなど、タイミングを計りながら撮影できるので便利です。

 

まとめ

用具の準備や設定など面倒な一面もあるスローシャッターですが、写真の表現が大きく広がる撮影方法です。

是非挑戦して欲しいと思います。

writing by Tucky
カメラと出会って第2の人生謳歌中。趣味の旅行はいつも愛機と一緒です☆
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