光をたくさん取り込むと写真は明るく白っぽくなります。
反対に光の量が少ないと暗く黒っぽい写真になります。
デジタル一眼では、いくつかの方法でカメラに入って来る光の量をコントロールすることができます。
今日はとても大切な「絞り」と「シャッタースピード」について理解していきたいと思います。
絞り
絞りとは
「絞り」と「シャッタースピード」の関係はよく蛇口に例えられます。
コップに水をためる時、蛇口を開けばたくさん水が出て、短い時間で水をいっぱいにすることができます。
蛇口を絞って水を少ししか出さなくても、長い時間をかければやはり水をコップいっぱいにすることができます。
写真撮影でいうと「蛇口=絞り」「時間=シャッタースピード」「水=光」になります。
絞りの効果
カメラのレンズには金属の羽が何枚か組み合わされており、それが動くことで真ん中にできた穴の大きさを調整しています。
それを「絞り」と呼び、「絞りを絞る⇔開く」と表現します。
上図でいうと左が絞った状態、右が開いた状態です。
絞りを開くと光が多く取り込め、明るい写真を撮ることができます。絞ると反対に光の量が少なくなり、暗い写真になります。
絞りはF値で表し、カメラをA(Av)やPモードにした時に数値を変えられます。
数値を低くすると絞りが開かれ、光がたくさん取り込まれまるので、暗い所でも写真が撮りやすくなります。
シャッタースピード
シャッタースピードとはシャッターが開いている時間のことです。水道の話だと、水を出している時間になります。
長い時間開いていればたくさん光が取り込め、明るい写真になります。速いシャッタースピードだと光の量が少なく暗い写真になります。
シャッタースピードは秒数を表す数字で示され、カメラをSモードにした時に数値が変えられます。
「10」と示されていれば「10分の1秒」ということであり、「10″」と “ が付いていれば「10秒」ということですので、数値の見方に慣れる必要があります。
一定量の光を取り込みたい場合、シャッタースピードを速くすれば絞りを開かなくてはなりませんし、絞りを絞ればシャッタースピードを遅くしなくてはなりません。
例えばスポーツや素早く動く動物などは速いシャッタースピードで撮影しないとぶれてしまいます。しかしシャッターがすぐ閉じてしまうと光の量が足りませんので、それを補うために絞りはなるべく開かなくてはなりません。
まとめ
このように、絞りとシャッタースピードは補う関係にあります。しばらくは主に絞りの方だけを意識し、シャッタースピードはカメラ任せにしていて大丈夫ですが、次のステップに行くのに不可欠な理論ですので、2つの関係をよく理解しておく必要があります。
カメラと出会って第2の人生謳歌中。趣味の旅行はいつも愛機と一緒です☆