今までは主にA(Av)モードで撮っていましたが、「どうも思うように撮れない」「もっとこのように撮りたい」と思い始めた方もいることと思います。
そんな方は次のステップに挑戦です。
それが、「マニュアルモード」です。
マニュアルモードとは
「F値」と「シャッタースピード」の両方を自分で設定するモードです。
今まではA(Av)モードで「F値」を変え、シャッタースピードはカメラ任せでしたが、マニュアルモードでは、撮影のシチュエーションに応じて自分で設定していきます。
マニュアルモードにするには、モードのダイヤルをMにします。するとダイヤルやボタンでF値、シャッタースピードが個別に変えられるようになるはずです。
使い方
マニュアルモードはA(Av)モード、Sモードなどで思うように撮れない時に使います。
例えば、A(Av)モードで撮った時の夜景写真が暗いので、もう少し明るめに表現したい場合、どうすれば良いでしょう?(画質を落とさないため、ISOは最低値のままとします)
方法は2つ。
- 「F値」を下げる(開く)
- 「シャッタースピード」を遅くする
F値はぼかしなど表現に関わるのであまり変えたくないのであれば、シャッタースピードの方を変えていきます。
シャッタースピードを確保したいのであれば、F値を下げ(開き)ます。
Mモードならどちらでも選択が可能です。
もちろん、両方とも少しずつ数値を変えて妥協点を探ることもできます。
マニュアルモードで撮ってみよう
スポーツや動物など動きの速い場面を撮影してみましょう。
A(Av)モードで撮ると、ブレることが多い場面です。
このような時は、Mモードでシャッタースピードを500分の1、F値を8くらいにして撮ってみましょう。
まだブレるようなら、シャッタースピードを上げていきます。
背景をもっとぼかしたければF値を下げていきます。
はっきりさせたければ逆です。
だめなら少しずつ数値を変えていく…というように、何回かトライして理想の仕上がりを追っていきます。
どちらも設定を変えると明るさが変わってきますので、そこも考慮する必要があります。
明るさは露出やISOで補正することができます。
露出やISOの数値は撮影モードに関係なく変更でき便利ですが、注意点もあります。
露出は上げると画面は明るくなりますが、シャッタースピードは落ちてブレやすくなります。
ISOは1600以上にすると画質の劣化が目立ちます。できれば800以下に抑えたいものです。
まとめ
マニュアルモードは中上級者向けの機能ですが、星空や花火の撮影では不可欠のものです。
露出やISOと組み合わせれば無限の設定が可能ですので、理想の1枚を追い求めている方はしっかりと理論をマスターし、たくさん撮影する中で慣れていってください。
カメラと出会って第2の人生謳歌中。趣味の旅行はいつも愛機と一緒です☆