スローシャッターを使うと、目で見たものとは違う光景を写し取ることができ、とても魅力的な世界が広がります。
スローシャッターとは
シャッターを開いている時間を長くして、暗い所にあるものをはっきり写したリ、普通の撮影では映し出せない効果を狙うことをスローシャッター(長秒露光)といいます。
物の動きや光の軌跡を1枚の写真に残すことができます。
スローシャッターを使うとき
スローシャッターがよく使われるのは、夜景撮影ですが、こちらに関してはコチラをご参照ください。
夜景の他にスローシャッターがよく使われるのは、滝や川など水の流れがあるところです。
オートやA(Av)モードで普通に撮ると、上の写真のように水の一瞬の姿が捉えられます。
それをスローシャッターで撮ると、この写真のように水の流れが絹糸のようにふんわりと写り、幻想的な印象になります。
また、車や花火など、動く光をスローシャッターで捕らえることにより、その軌跡を写真に残すことができます。
こちらの写真のように、スローシャッターを使うと止まっている車はそのまま写り、動いている車の光が線になって写真に残ります。
トップ写真の花火もスローシャッターで光の軌跡を写したものです。
スローシャッターで撮ってみよう
必要な用具
長い時間シャッターを開いているので、ブレないように三脚は必須です。
リモコンシャッターもあると便利です。
明るいところでスローシャッター撮影する時は、光を取り込み過ぎてしまうのでNDフィルターがあると良いでしょう。
設定の仕方
モードはS(シャッタースピード優先)にし、画質を良くしたいのでISOは最低値に設定します。
三脚を使うので、誤作動を防ぐため手ぶれ補正は「切」にします。
リモコンシャッターがない場合は「2秒セルフタイマー」にして、シャッターを押すときのブレを防ぎます。
シャッタースピードを何秒に設定したら良いかは、撮影をしていく中で調整していくのが一番です。
はじめは適当なシャッタースピードで撮り、暗かったりもっと水の流れを柔らかにしたければ遅くするなど、自分の意図する方向に直していくのです。
はじめの設定の目安を得るために、オートやA(Av)モードで撮影して再生画面に出るシャッタースピードのデータと撮れた写真を見比べて、Sモードに直して調整していく方法もあります。
花火なら5秒前後などと目安はありますが、渓流の撮影などでは撮影場所の明るさやフィルターを付けているか否かで全く設定が違ってきますので、自分で確かめながら撮影するのが一番です。
パルプ撮影
バルブとは、シャッターを押している間シャッターが開いている機能です。
これを使うと、花火など、光が美しい軌跡を描いたところでシャッターを閉じるなど、タイミングを計りながら撮影できるので便利です。
まとめ
用具の準備や設定など面倒な一面もあるスローシャッターですが、写真の表現が大きく広がる撮影方法です。
是非挑戦して欲しいと思います。
カメラと出会って第2の人生謳歌中。趣味の旅行はいつも愛機と一緒です☆