神社で働いている人をみて、憧れはあるけど実際どうやって神社で働いているのか疑問に思うこともありますよね。
今回は、神社で働くにはどうしたらいいのかみていきたいと思います。
神主になるには
古くは血筋が重視されていましたが、現在では原則として希望すれば誰でもなれる職業です。
そのためには、神社本庁が授与する資格の取得が必要になります。
最も一般的な方法は、神社本庁直轄の神職養成機関として設けられている國學院大学、皇學院大学のほか全国にある神職養成所に入り、学んで階位を取得することです。
四年課程を習得して卒業すると正階、二年課程の場合は直階が取得できます。
資格として最初に必要なのが直階のため、このいずれかを越えると、ようやくスタートに立ったことになります。

資格取得後は
社家出身者のように先行きが決まっていれば別ですが、一般家庭出身の場合はすぐに神職につけるわけではなく、就職活動的な努力は必要になるそうです。
神社に任用されると、見習いである出仕(しゅっし)と呼ばれて一定の研修期間が設けられます。神社では通常五年目くらいに昇進試験を行いますが、小社の場合はもっと早いところもあります。
出仕は本来の神職ではなく正式な身分の適用外ですので、出仕期間が過ぎるとようやく神職としてスタートすることになります。経歴を積むごとに奉仕する年数に応じた研修が義務付けられています。
巫女になるには
それでは、巫女になるには、どのようにすればよいのでしょうか。

巫女の仕事
かつての巫女は、霊能者として神懸かりし神意を伝えるなど、直接神に接して奉仕する仕事でした。
現代の巫女は、呼び方は同じでも、主に神職の補助やお守りの販売、神楽を舞うこととなっています。
巫女の資格
巫女は神職に含まれないため、資格も免許も必要ではありません。神職のような特定の養成機関がありません。
資格が不要といっても、常勤の巫女にはそれぞれの神社ごとに教育は行われています。装束の着方や祭式の作法、言葉遣いなど。
神社によっては神前で神楽や舞を奉納する重要な役目もあるため、その練習も必要となります。
簡単に巫女になるには
常勤の巫女は、神職の親類縁者など縁故関係を通じて務めることが多く、特に有名神社などでは一般の希望者の採用倍率はかなり高くなります。
一時期だけ働きたいということであれば、正月や例祭など大きな催事のときにおみくじ売りなどのアルバイト(助勤巫女)として募集することもあるため、そちらに応募するのも良いと思います。
まとめ
昔と違い、今では誰でもなれる職業ということがわかりましたね。神様とどう向き合っていいのかわからないときに、人と神様をつなげるのが神社と神主になります。神様だけでなく、神社で働いている方にも敬意を払い、参拝したいですね。