デジタル一眼はレンズを換えられることが一番の特徴であり、それによる写り方の違いを楽しむのが醍醐味です。
たくさんあるレンズは、どう分類され、どのような特徴があるのでしょうか。
画角と焦点距離
「写真に写し込まれる範囲」を角度で表したものを「画角」、イメージセンサーからレンズまでの距離で表したものを「焦点距離」といいます。
2つは連動しているので、覚えやすい「焦点距離」で話を進めていきます。
この数値が小さいほど広い範囲が写せ、大きくなると被写体は拡大されて写せる範囲は狭くなります。
同じ焦点距離でもカメラ本体のセンサーサイズによって写せる範囲が違ってきますので、いつでも焦点距離を意識し、自分のカメラでの感覚に慣れる必要があります。
ズームの可否での分類
「ズームレンズ」は1本のレンズで焦点距離を変えられるものです。
一本で広い範囲を撮ったり、拡大したりできるので何本もレンズを持ち歩く必要がなく便利です。また、レンズを付け替えることなく被写体を好みの大きさで狙えるので、シャッターチャンスにも強いと言えるでしょう。
一方、「単焦点レンズ」は焦点距離が変えられないレンズです。
被写体が撮りたい大きさになるところまで自分が動かなければなりませんし、それに限界がある場合はレンズを付け替えなければなりません。
不便なように感じられますが、ズームレンズには無いまろやかなボケ味を出したり、暗い所でも明るく撮れたりする利点があります。
写せる範囲での分類
厳密な数値が決まっているわけではないのですが、大きく分けて次の3つになります。
「標準レンズ」:目で見たのと近いように写せるレンズで、焦点距離50mm前後のものです。
「広角レンズ」:広い範囲を写せるレンズで、焦点距離24mm以下のものです。
「望遠レンズ」:被写体を大きく写せるレンズで、焦点距離85mm以上のものです。
上の数字はセンサーサイズがフルサイズの時のもので、APS-Cの場合は約1.5分の1、マイクロフォーサーズの場合は2分の1にして考えます。
その他のレンズ
「マクロレンズ」は被写体に近づいて大きく撮れるレンズで、細部まではっきり写せます。
「魚眼レンズ」は180度以上の広い範囲を写せるレンズで、周囲が歪曲して面白い効果が得られます。
まとめ
一番初めは標準ズームレンズがあると便利です。
普段の生活や旅行スナップくらいなら1本で間に合う使い勝手の良いレンズです。
2本目は、多くの人が望遠レンズを手にします。近づくことが難しい被写体に有効です。
そして3本目からは、どんな写真を撮りたいかでレンズ選びをしなくてはなりません。
花の写真を撮るのが好きな人はマクロレンズがあると近づいて撮れますし、鳥の写真を撮る人は超望遠レンズが欲しくなるでしょう。
単焦点レンズで美しいぼけを追求したい人もいるでしょう。
大切なことは、自分はどういう写真を撮りたいのかを見極めることです。
カメラと出会って第2の人生謳歌中。趣味の旅行はいつも愛機と一緒です☆