そもそも、30代前半の時に、友人に誘われて山に登ったことが“登山”のきっかけです。
しかし幼い頃からアウトドアが大嫌いな私。
虫・トイレお風呂なし・体は汚れる・体は疲れる臭く・汚い
登山なんて、もってのほか!でした。
山、登れるのだろうか・・・
その時は、友人が初心者でも登りやすい山に連れていってくれました。
初めての登山。
山頂についた時には、
「やばい、のぼった!ウケるんだけど」と
テンション高めで話したことを覚えています。
それまで、これと言って趣味のなかった私には、単なる暇つぶしの時間であり、漠然と定年退職後も続けられそうなだと感じているだけでした。
(30代で定年後を考えている私笑)
その後、“登山”の魅力に魅せられた私は、その魅力にどんどんのめり込んで行くようになりました。
今では、“魅力があるから登山をする”という理由はもちろん、“運動不足を解消する”という理由でも続けています。
初心者の場合は、登山用品を揃える初期費用がかかりますが、その後は大きな費用もかからず、気軽に登山を楽しむことが出来ます。
登山は、誰でも気軽に始めることができるアウトドアのひとつです。
大汗をかいた後の晩酌は、本当に美味しい。
アルコールが体に染み渡り、ついつい進んでしまうことが玉に瑕です笑
山に登ることをオススメする5つの理由
①日頃の運動不足とストレス発散。かなりきつい運動なので、余計なことは考えない。上りも下りも集中でき、他のことは一切忘れて良い汗をかける。
まさか“登山でストレス解消!”と考えている女性の方は少ないと思います。
では、どんなことがストレス発散方法ですか?
これは、私の場合ですが、
- ジムへ通っても、疲れたら帰って来れます。むしろむしゃくしゃしていたら行かないです。
- お酒を飲んで忘れようとしても、次の日に残ったり悪酔いする日もあります。
(私の場合、余計に寂しくなることもしばしばあります)
- ショッピングすればその月の給料が飛んで月末に後悔します。
だからって、登山をしよう!という事には結びつきませんが、私は、登山をするということは、半ば強制的に運動に集中することになる、ストレス解消法のひとつだと思います。
くよくよと悩んでいたら足元をすくわれて大事故に繋がりかねません!
悩みを分散させることが出来る、いい方法なんです。
嫌な気持ちを汗で流して、ッスカ!として、ッヨシ!と、気持ちがリセットされますよ。
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悩みは爽やかな汗と一緒に流してしまえるほど、登山には何か気持ちに訴えかける何かがあるんです。
②平野部では、なかなか見ることのできない動物や植物や、色鮮やかで可憐な高山植物などを見ることが出来る。
登山中に見かける花の種類や名称を、自ら図鑑などで調べてみます。カタクリってどんな花だろう?ヒメサユリってお姫様みたいなのかな?
それを実際に目で見た植物と比べてみます。
地味だと思うでしょ?笑
だけど、なぜかそれが最高の楽しみになる人が多いんです。もちろん、私もその中の一人になりました。
テレビ以外で目の前に広がるお花畑を見たことがありますか?まるで天国のようです。
また、山菜・きのこ類・木の実を採取することも楽しいです。家に持って帰って「これ毒キノコじゃないよね?」なんていう会話があったり山菜料理を振る舞ったりすることもあります。
③なんと言っても、山頂の景色は絶景。真夏でも見かける万年雪や、時期外れの山菜、山に登らないと味わうことのできない貴重な体験が出来る。
よく、テレビで登山の特集や山頂・高台の景色を流すことがありますよね。
そういうシーンを見て、どう思いますか?
「へー。ふ〜ん」
「あっそう・・・で?」
と思う人もいるかと思いますが、中には、
「きれいだね〜、すごいね〜」と思う方も多くいらっしゃると思います。
山頂に立つと、見える風景が全然違います。
テレビで見るものとは別物です。
「この世のものかな・・・」「地球ってサイコー!」と深く感銘します。
鍋やフライパンを持って行って、採取した食材をその場で調理して食べることも、楽しみです。
そんな経験、街中にいたら滅多にできませんよね。BBQとは全然違います笑
とても贅沢な食事、体験、経験に、絶対になりますよ。
④この上ない達成感を味わうことが出来る。辛い思いをして立つ山頂の気分は、普段味わうことのできない気持ちが経験でき、忍耐力もつく。
山登りは、簡単な運動ではありませんよね。斜面を登っていくという運動は、並大抵の体力では本当にしんどいです。
登山に慣れるまで、山の途中では何度も挫けそうになりました。引き返すことも出来ない。ここで待っていることも出来ない。
何度後悔したことか・・・。
だけどね、登ったらもう、前に進むしかないんです。
もちろん、我慢してまで登るということをしなくてもいいと思いますが、これをクリアできれば味わえる達成感や仲間との絆を思い出すと、「よっしゃ〜!!!」「このヤロー!!!」「今回の登山が終わったら新しい靴買ってやるー!!!」と思い、力強い気持ちが胸の奥から湧いて来ます笑
そして、達成した時の気持ちの爽快さは、日常では味わうことが出来ない、本当に最高の気分です。
本当に、本当に、とっても最高です。
この気分を味わったら、病みつきになります。
⑤山仲間たちとの会話で嬉しい気持ちが溢れる。
登山に行くと、やはり同じように登山を楽しむ仲間たちがいます。
お互いに声を掛け合い、情報交換をしたり、山の魅力についてお話したりすることもあります。
一緒に行く登山仲間との食事や、達成感や満足感を、みんなで共有出来るということが、最高に嬉しいです。
私が感じる山登りの魅力とは
春先には、青空の向こうに真っ白な山脈。夏でも斜面には雪が残り、涼しい風が吹き抜けます。雪解け水はとても冷たくてキラキラしています。
日本人は四季に深く興味があり、大切にしてきました。
登山では、その四季を1番身近に感じることが出来るんじゃないかと思います。
早く咲く山岳草を探したくて、下ばかり見て歩いていました。ふと上を見上げると、芽吹いて来た木々が目に入ります。
春の山は、そういった植物や山菜を楽しむことが出来ます。クマや蛇に注意が必要ですね笑
まだ寒い季節に、これから訪れる暖かさの楽しみやワクワク感などが詰まっています。
夏の山は、青々としていて、生命のパワーを感じます。
木の葉からこぼれ落ちる太陽の光を浴びると、体の中の生命力が増える気がします。そして、山の中は涼しくて意外と過ごしやすい場所も多いです。
汗をぬぐいぬぐい登り、たどり着いた山頂で飲みビール(夏は凍らしていく)は、仕事終わりにビアガーデンで飲むビールより最高です。
秋の山は、紅葉がきれいです。山の匂いというのもあります。景色を見ていると、とても癒されます。のんびりした気分になります。そして食材が豊富です。
冬の山は、景色が真っ白です。過去に行った際には、坂道をお尻をついて下った経験があります笑 長い滑り台みたいで楽しめました。
こんな風に、街中では決して感じることの出来ない四季折々の山の美しさに魅了されて、今でも登山を続けています。
花より団子ではありませんが、やはり食べるということも楽しみになって来ます。
辛い道のりを、体を酷使して登った先で食べる食事は、普段食べている食事より一味も二味も美味しいです。
自分が登った山から見える景色を見ながら食べる食事は、味も全然違います。
お米の甘さ・歯ごたえ、塩の加減、心落ち着かせる砂糖の甘さ、何より体を潤す水分の喉越し。
サイコーです。
ご飯を食べながら、目の前に広がる広大な景色を見ていると、自分の抱えていたストレスなんて「ちっさいなあ」と思えて来ます。
この世界には、何億と言う人間がいて、日本だけでも約127,094,745人いるそうです。
その中の、ストレスを与えてくる“わずかな人”や、“出来事”に、自分は翻弄されているのかと思うと、なんだかバカバカしくなって来ます。
登山が趣味という方には多くいらっしゃると思いますが、一度楽しい山登りをすると、“また行きたい”、“今度はもう少し高い山に登りたい”と病みつきになって行きます。
「次の山行きはどこにしよう?」
色々考えながらネットや雑誌で調べてみたり、行ってきた人たちの話を聞いたりと下調べをしている時間も楽しいものです。
百名山や有名な山のテレビ放映を見ることも、楽しみになります。
最近で言うと、イッテQというテレビ番組のイモトアヤコの登山部を見ることが好きです。
世界の名峰なんて、そこまで大きな登山は出来ないけれど、着ている服のメーカーや種類、持っている道具などを見ては「あーだこーだ」言っています。
休日に登山用品のショッピングをしていると、1日潰れてしまうこともしばしば。
楽しくて仕方ないです笑
今、登山仲間たちとの会話や食事がとても楽しい時間です。お互いに苦労してきた急登や大岩、バテた話など、同じ思いがあり連帯意識が強くなります。
山小屋での宿泊は自分たちが苦労して担ぎ上げてきた用具や食事での生活、不憫を感じることもあるけれど、普段経験できない山小屋ならではの楽しみもあります。
岡一
多趣味だが、どれも続かない。
登山と習字とヨガが好き。
休日は、引きこもるよリもアウトドア派です。