【神社巡り〜長野県〜】筑摩(つかま)神社。迫力満点狛犬と重要文化財の本殿

松本駅のお城口から降りて、駅前通りを800メートルぐらい行くと、右手にセイジ・オザワ松本フェスティバルでオペラが上映される松本市民芸術館があります。

そこから300メートルぐらいの左手に、草間彌生さんのアートが展示されている、松本市美術館があります。

さらに進んで、あがたの森公園のT字路にぶつかったところで右折します。

そのまままっすぐ進んで薄川にかかる橋を渡った先にあるのが筑摩神社です。

別名、国府八幡宮とも呼ばれています。

大きな神社と違って、手入れが行き届いていない神社ですが、本殿は室町時代からの造りがそのまま残されて重要文化財に指定されています。また、拝殿は長野県宝、梵鐘は松本市の重要文化財に指定されているとても歴史のある神社と造りが見ものです。

毎年4月には、狂犬病予防注射の会場となります。

筑摩神社でまつっている神様

【八幡神(はちまんしん)】
息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)
誉田別命(ほむたわけのみこと)の2つの神様と、【宗像三女神(むなかたさんじょしん)】
多紀利比売命(たぎりひめのみこと)・狭依比売命(さよりひめのみこと)・多岐津比売命(たぎつひめのみこと)をまつっています。
補足
宗像三女神とは・・・上記三人の女性の神様を総称しての呼び方です。この三人は大抵セットで祀られていることが多いです。海の神様です。
たぎり姫はスサノオノミコトの子供としても知られています。


写真:八百万の神大図鑑〜宗像三女神

筑摩神社は、延暦13年(794年)、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)より勧請(かんじょう)を受けて創建されました。

補足
勧請とは・・・日本では,仏神の霊や像を寺社に新たに迎えて奉安することをもいう。
引用:コトバンク

その当時は信濃の国の安曇郡(あずみぐん)有明村に八面大王と呼ばれる一族が住んでおり、時の桓武(かんむ)天皇は坂上田村麻呂将軍にこの大王を征伐するよう命じました。

田村麻呂は、京都の石清水八幡宮への21日間の参籠による祈願の後、筑摩の国府の里に八幡宮をまつれば賊の平定が成就するとの霊験を得たため、石清水八幡宮を勧請したと言われています。

その為、この筑摩神社は、国府八幡宮とも言われています。

国の重要文化財に指定され室町時代の永享11年(1439年)に再び造られた本殿、そしてその前に建つ県宝である慶長15年(1610年)造立の拝殿と寛永19年(1642年)に再造された宝殿、そしてさらにいくつかある小さな社によって構成される神社です。

迫力満点の狛犬と文化財に指定されている本殿・銅鐘


写真:じゃらん

筑摩神社をお守りしている狛犬さん。とてもずっしりとしていて迫力があります。

筑摩神社の銅鐘は、室町時代永年11年に奉鋳献納したものです。時代の特徴をよく表していて、松本平最古の銅鐘になっています。松本市の重要文化財に指定されています。

また、本殿は国の重要文化財として指定されています。

また境内の中には境内社(小さな神社)がいくつかあります。こちらを見てまわるのも楽しみの一つになるかと思います。

筑摩神社のお祭り

8月10日(宵祭)

8月11日(本祭)

花火大会・宵祭

花火大会は、筑摩神社の手前を流れる薄川という川の川沿いを中心とし、毎年多くの企業や会社の協賛のもとで行われます。

スターマインなどが、とてもきれいで美しいです。

2時間近く、たっぷりと鑑賞することが出来ます。

お船神事・本祭

本祭りでは、2隻の船「御符札」が中社殿の周囲を3周して勝敗を競う神事です。

先頭の御幡33本、御長柄槍10本に続き、30名余りの村人がお船を担いで社殿の周囲を鳥居前までまわります。


写真:松本市公式観光情報ポータルサイト新まつもと物語〜筑摩神社〜

篝火(かがりび)神事

1月14日の篝火神事は、一の鳥居と二の鳥居の間に枯損木を積み重ねて夕刻から点火します。

拝殿で厄払いの祈祷を受けた後、「からし揚げ」と呼ばれる煮付けた油揚げを食べます。

この火にあたれば、無病息災で1年を過ごすことが出来ると言われています。

近くの観光スポット

あがたの森公園

神社から薄川にかかる橋を渡ってまっすぐ行くと、右手にあがたの森公園という公園があります。
旧松本高校の敷地を公園として整備したのがあがたの森です
現在、内部は図書館や各種の教室などに当時の状態を保ったまま、使用されています。
旧制高校の雰囲気を残した公園内は、ドラマや映画の撮影に使われています。


写真:じゃらん

松本市美術館

定休日:月曜日(祝日の場合は次の最初の平日)・ 年末年始(12.29~1.2)
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
前頭でも通り、松本市出身である草間彌生さんの作品が展示されています。玄関横にある幻の華という作品前は記念撮影の場所にぴったりです。館内ショップでは、草間彌生さんの様々な商品を購入売ることもできます。
詳しい情報はこちら
松本市美術館

セイジ・オザワ松本フェスティバル

指揮者で有名な小澤征爾さんです。世界中から優れた音楽家たちが集まり、オーケストラを中心にオペラやコンサートなど多彩な演目が行われています。
詳しい情報はこちら
セイジ・オザワ松本フェスティバル

筑摩神社へのアクセス方法

東京から長野県へは、北陸新幹線の開通でとても行きやすい地域となりました。

また、今でも人気のある特急あずさ。新宿から、JR中央線で、松本まで。約2時間半の道のりです。

新幹線もいいですが、のんびりと列車で景色を見ながら旅をするのもオススメです。

高速道路では、中央自動車道の松本ICを降ります。松本駅方面に向かい、松本駅前から、駅前通り経由で、約3キロです。

筑摩神社には駐車場がありませんので、周辺の芸術館脇や、あがたの森公園の駐車場等をご利用ください。

住所 〒390-0821

長野県松本市筑摩2丁目6-1

電話番号 0263-25-1835

御朱印  あり。神社に人がいない際は連絡してほしいとのこと。

【執筆者自己紹介】

うずまき
趣味:スポーツ観戦
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