美しい夜景を写真に残したい、とカメラを持っている人なら誰しも思うことでしょう。
しかし、カメラは暗い所が苦手なので普通の撮り方では対応できません。
どうしたらきれいに夜景を撮影できるのでしょうか。
夜景撮影の難しさ
夜景撮影の難しさは何といっても光の量が足りないことです。
必要な光量に達するまで長い間シャッターを開いてなくてはならず(長秒露光)、手持ちではぶれやすくなります。
ISOを上げれば感度が良くなりシャッタースピードが短くなりますが、ISOを上げ過ぎると画面にざらつきが出て画質が落ちてしまいます。
そこで便利なのが、カメラに搭載されている「夜景モード」です。
カメラが自動的にきれいに写してくれます。
ですが、あくまで「それなり」にきれいに撮れるだけで、そこに撮影者の意図やより優れた表現性を反映させることはできません。
しっかりと夜景を撮影するにはそれなりの準備と知識が必要になってきます。
夜景を綺麗に撮るためには三脚が必要
第一に必要なのは三脚です。
スローシャッター(長秒露光)の場合には必須アイテムです。
レリーズやリモコンシャッターもあるとカメラに触らずに済む(=ブレない)ので便利です。
夜景を上手に撮るための設定
モードはA(Av)で良いのですが、いくつか設定を変える必要があります。
まず、なるべくISO感度を落とすことです。
ISOが低いほど写真は滑らかで画質が良くなりますので、最低値(大抵は100)に設定しておきます。
次に「手ぶれ補正」を「切」にします。
「入」のままでは誤作動でかえってブレてしまうことがあるためです。
手持ちの時は「入」、三脚の時は「切」と覚えておいてください。
レリーズやリモコンシャッターがない場合は「2秒セルフタイマー」にします。
シャッターを押す時にどうしてもカメラがブレるのでそれを避けるためです。
このように設定して撮影すれば、それだけで「夜景モード」を使った時とはひと味違った写真になるはずです。
A(Av)モードならF値を変えてぼかしたリシャープにしたりできますし、ホワイトバランスで色を変えることもできます。
都会の夜景などはホワイトバランスの電球マークを使って青味をかけ、クールな印象に仕上げるたりします。
▷▷#11加工機能とシーンモード
マニュアルモードで修正
もし、この方法で思ったように撮れない場合は「マニュアルモード」で調整が可能です。
マニュアルモードとは「F値」と「シャッタースピード」を自分で変えられるモードです。
明る過ぎたらシャッタスピードを速くする、もっと全体にピントを合わせたければF値を上げるなどですが、詳しくはコチラで説明したいと思います。
まとめ
夜景の撮影は準備や設定が少し面倒ですが、きれいに撮れると感動もひとしおです。
挑戦する価値のある被写体ですので、是非トライしてみてください。
カメラと出会って第2の人生謳歌中。趣味の旅行はいつも愛機と一緒です☆