背景や前景のぼかしを生かした写真は携帯などではなかなか撮れないものであり、デジタル一眼ならではの醍醐味でしょう。
今回はボケ味を生かした写真を撮る方法をご説明したいと思います。
なぜA(Av)モードなのか?
AUTOモードの弱点
カメラをAUTOモードにしておくと、色々な設定を変えることができません。
AUTOモードは撮影状況をカメラが判断してすべての設定を自動でしてくれるので楽ですし、それなりにきれいに撮れるのですが、撮影者の思いを写真に込めることができにくいのです。
例えば色味を変えたい、明るさを調整したい、ぼかしを生かした写真にしたいなどの調整ができません。
ですから、ピント合わせと構図を一通り理解したら、次はAUTOモードからの脱却を図る必要があります。
A(Av)モードの利点
デジタル一眼にはA(Av)モードという「絞り優先」のモードがあり、このモードを使うとデジタル一眼での撮影の醍醐味であるボケ味がコントロールしやすくなります。
また、色味や明るさなどの調整も可能になり、表現の幅が格段に広がるのです。
写真教室でこのA(Av)モードを推奨しているところが多いのはそのためです。
ボケ味のある写真を撮ってみよう
背景や前景のボケを生かした写真は携帯などではなかなか撮れないものであり、デジタル一眼ならではの醍醐味でしょう。
ボケ味を出すにはいくつか方法があります。
・F値を小さく
まず、F値を小さくする(=絞りを開く)ことです。
F値は5.6や11など、整数や小数で表されます。
A(Av)モードにし、ダイヤルやボタン(機種による)でF値を変えていくと、モニターの数字が変わっていくので見てみてください。F値の範囲はレンズによって違いますが、値が小さいほど明るく写せますし、ボケも大きくなります。
・ズーム側で
また、ズームレンズを付けているなら、望遠側にするほどボケ味が大きくなります。
・望遠レンズで
望遠レンズに付け替えれば、さらに大きなボケが楽しめます。
そして、いずれの場合も焦点を合わせる被写体と後ろ(前)にあるものが離れているほど背景(前景)がボケるのです。
逆に、広い範囲にピントの合ったはっきりした写真を撮りたい場合はF値を上げ、レンズを広角側にすると良いです。
F値を変えるとシャッタースピードが変わってきます。
A(Av)モードでは、シャッタースピードはカメラが自動的に設定してくれます。
はっきりした写真を撮るためF値を上げ過ぎるとシャッタースピードが落ちて手ぶれを起こすこともありますので、撮影の中で加減していくことを学びましょう。
まとめ
これから基本はA(Av)モードでの撮影になります。
このモードでは多くの設定を変えることができ、写真の表現の幅が広がります。
F値やレンズを変えながらボケを生かした写真を撮り、デジタル一眼ならではの表現を味わってください。
カメラと出会って第2の人生謳歌中。趣味の旅行はいつも愛機と一緒です☆