日本では、昔から山や川などの自然や自然現象に神が宿ると考えられ、感謝をささげ、自然神と交流していました。
そこに、「神の坐すところ=神社」がつくられました。
昔の人々が神を見出し、祈り続けてきた場所だからこそ、神社の境内に足を踏み入れただけで心が軽くなり浄化されたような気持になります。
元気が出ないとき、問題ばかりが続くとき、うまくいかないとき……そんなときに、神社に行くことがおすすめです。
鳥居をくぐった時に、心が洗われ、新しい気持ちで自分に向き合うことができます。
お参りに行く日は、いつがおすすめ?
神社のお参りは、月次祭(つきなみさい)の日がおすすめです。
月次祭は、毎月行われるお祭りのことで、各神社で日が違いますが、毎月1日や15日に行われているところが多いです。
月次祭の日、宮司をはじめとする神職は、天照大神とご祭神に国の平安と、氏子・国民の安泰を祈ります。
月次祭の日は、神様とつながりやすい日です。
日常的なお願いではなく、月次祭には、普段から私たちを守っていただいている神様に敬意を払い、国家の平和と安泰を祈り、その後個人的なお祈りをします。
国家の平和と安泰、というと願いが大きすぎて自分のことではない他人事のように思えてしまうこともあるかもしれません。
しかし、私たちの生活をより良くするためには、国の平和と安泰がなければ叶いません。
国の平和があるからこそ、自分たちの個人的なお願いもできるのではないでしょうか。
神様への感謝を伝え、国や世界の平和、周囲の人々の幸せも祈ることが、結果的に自分の運も上げるのです。
どこの神社に行くのがおすすめ?
どこの神社も、それぞれの神様がいて、それぞれのご神徳があります。
商売繁盛、縁結びを願ってそのご神徳のある神社を巡るのも良いですが、1つだけ神社をあげるとすると、「産土神社(うぶすなじんじゃ)」に顔を出すべきでしょう。
産土神社とは、その字のまま、産まれた土地の神様のこと。
産土神は、いちばん身近な神様であり、親のようにいかなるときも見守ってくださる神様です。
産土神社はほとんどの場合、お宮参りや七五三で詣でた神社です。
産土神は、お参りをするたびに縁を深めることができ、深まれば深まるほど問題を解決、現状を改善していくときに大きな力になってくれます。
いざというときに頼りになる神様、産土神です。
産土神がいる産土神社には、少なくとも月2回は訪れたいものです。
一人暮らしや引っ越しにより生まれた土地を離れた場合には、現在の住居や勤務先近くの神社を新しい産土神社として大切にしてください。
有名な神社に行くことで現状が改善すると思うことが多いですが、産土神こそがもっとも大切にする神様です。
【関連記事】あなたを一生涯見守り続けてくれる、産土神様と鎮守神様
産土神社は、各都道府県の神社庁に問い合わせてみると教えていただけます。 全国の神社を統括して神社本庁があり、その出先機関として各都道府県に神社庁が置かれています。