神奈川県の厚木と茅ケ崎の間に位置する、寒川神社。
都心より行きやすく、新宿駅からだと1時間30分かからないで訪れることができ、最寄り駅はJR相模線の「宮山」駅より、徒歩約10分の距離にあります。
地元民に愛されている八方除けの神社
相模国の一之宮と称される神社で、古くより関八州の守り神として、全国唯一の方位除・八方除の守護神として信仰されています。正式に創られた年代はわかっていませんが、総国風土記によると、約千五百年前雄略天皇の御代に幣帛を奉納せられたとあるので、千五百年前より、著名な神社として周囲に知られていたと考えられています。
すべての禍事・災難を取り除き、家業繁栄・福徳円満な日々をもたらすと言われているのが八方除の信仰です。
八方除けとして全国で知られていることもあり、私が訪れたときも何もない通常の日でしたが、人が結構いました。普段から地元民に愛されている神社であり、参拝は必ず寒川神社で行うという人もいるくらいです。
ご祭神
寒川神社では、寒川比古命(さむかわひこのみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと)のニ柱の神を祀り、寒川大明神と奉称しています。
寒川比古命、寒川比女命とも古事記・日本書紀には記載されておらず、詳細は不明です。大水上命御子とする説もありますが、大水上命も牟弥乃神社(伊勢神宮末社)で祀られ、大山祇神と同一視されるなど、詳細は不明となっています。
御祭神については古くより諸説あり、一定ではありませんでした。
明治に入り『特選神名牒』の選があり、その際皇太神宮儀式帳に所載される末社牟彌乃神社の御祭神が寒川比古命・寒川比女命であることにより、新たに御祭神にこの一説が加えられ、大正5年、御祭神は寒川比古命・寒川比女命二神と定められました。
御朱印
寒川神社では、八方除けの御朱印を頂くことができます。八方除けで有名な神社ならではですよね。通常の御朱印をいただくときと同様、社務所を訪れ、御朱印をいただきます。やは り結構人がいるもので、番号札を渡され待つことになります。
神社の方も慣れているので、素早く対応していただきました。
御朱印に記されている植物は、「ハマゴウ」と言い、毎年七月海の日の神興渡御の祭典「浜降祭」の折に寒川大明神の御座(しとね)として伝承されており、大明神と縁が深い植物になっています。
御朱印を受けることにより、大明神との御神縁を更に深めることができます。
まとめ
一宮の中でも行きやすい場所にあり、八方除けとして地元民から愛される寒川神社。休日を使用して、行ってみるのも良いのではないでしょうか。